NFTによって現実世界との接続がリアルになってきました。このニュースでは1週間に起こったことをぎゅっとつめて、NFT関連ニュースをパパッと把握できるようにしました。こちらのツイッターアカウントで、リアルタイムでの情報発信もしています。フォローお願いします。
本記事では特定のNFTの購入を勧めません。紹介されたプロジェクトの安全性を保証するものではありません。スキャムとわかるものは言及しないようにしていきますが、プロジェクトの成功の可否や運営の失敗交代などで、スキャム化する可能性があります。投資するタイミングで、ご自身で調査いただき無理のない範囲での活動をおすすめします
Binance NFTが鮮烈なデビューを飾る
6月24日にBinanceのNFTマーケット Binance NFTのサービスがスタートしました。厳選された100名のアーティストの作品とMystery Boxと呼ばれるランダムな商品が入ったNFTが$20 BUSDで販売されるなどした。アンディ・ウォーホルの作品もリストにあがっています。Mystery Boxはわずか3秒ほどで販売が終了し、仕切り直しの販売が再度予定されています。
100名のアーティストには日本人も含まれていました。私がしるところでは下記の方々です。
- せきぐちあいみさん
Invisible and Important - ShiShi Yamazakiさん
Bloom Yamazaki - YUA MIKAMIさん
Yua Mikami 三上悠亜
Mystery Boxは$20相当の定価販売と参加者を大きく増やす賢い販売戦略だなと思って私もワクワクして参加をしようとおもっていたのですが、3秒で終わってしまいました。botであったのか、大量買いをゆるしてしまう構造が問題だったのか。再度仕切り直していただけるとのことで楽しみです。初めてのプラットフォームはいろいろ大変ではありますね。
Binanceはほとんどのクリプトを行う人がアカウントを持っているであろう、世界最大かつKYCが緩めの取引所です。その基盤を最大限に生かしたNFT販売プラットフォームとなっていきそうです。
若干、アジアの混沌をイメージさせる感じがあり整然としていないところに何故かワクワクしています。
コレクタブルNFTが復活の兆し?
しばらく厳しかったNFTのコレクタブルという領域でヒット作が出始めています。先週に大ヒットのコレクタブルが登場し、しばらく沈静化していたコレクタブルに対して注目が集まってきています。
Wicked Craniumsは日本語で邪悪なガイコツという意味です。このコレクションは、先週のリリース時には 0.06ETH($ 117)でMint(鋳造)でき、トータルで10,762人の骸骨が世にでました。およそ1.3億円程度が運営にもたらされたことになります。その後もOpenSeaで積極的取引され、5億円を超えるボリュームとなりました
NFT所有者だけが入れるホルダー専用のコミュニティースペースも用意されているとのことです。ただ、このコレクションが大ヒットした理由は断定できませんが、次に紹介するコレクションの成功が大きく影響していると思います。
5月からじわじわとヒットを飛ばしているのが BORED APE YACHT CLUBです。これまた欧米系に受けそうな絵柄ですが、5月の前半より人気が出てきている商品です。
10,000個のみ存在する猿の絵柄のコレクションです。0.08ETHで初期の購入者は手に入れることができました。このコレクションは持っている人だけがヨットクラブに入ることができ、順次開放される様々な特典が受けられます。この限定特典がこのコレクションのヒット作の大きな要因となっているようです。
参考資料
https://www.dapp.com/article/what-is-bored-ape-yacht-club
Beepleの仕掛けるメモリアルNFTのプラットフォーム WENEW
参照: https://we.new/
75億円のNFT作品を描いた著名NFTアーティストのBeepleがNFTのあらたなプラットフォーム WENEWを開始した。WENEWでは音楽、ファッション、スポーツ、政治などで最も記憶に残る瞬間のNFTをキュレートしてリリースすることで、世界で最も有名なアイコンを文化や遺産の知識豊富なコレクターと結び付けます。
サイトはすでに立ち上がっており、最初のオークションのカウントダウンもスタートしています。
WENEWはウインブルドンでのアンディマリーのウィンブルドン2013年の勝利からオークションを開始します。エディションには5種類のランクがあり、それぞれの商品にはNFTだけでなく特典が含まれています。1エディションリリースの商品では、アンディーとテニスをする権利ならびに2022年のウインブルドンでのVIP観戦などが含まれる。7月2日からオークションが開始されます。
またWENEWは、ウインブルドンだけでなく、雑誌のTIME誌、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージック、スポーツのマネージメントのIMGなどをパートナーとしています。
歴史的瞬間を切り取るNFTに私は興奮しました。これはNFTの商品としてとても魅力的なものであると感じています。また先日発表されたCNNのVault by CNNも歴史的瞬間を切り取ると近いドメインのNFTプラットフォームになりそうです。WENEWは発表直後から販売のカウントダウンを始め、上手な演出していると感じます。来週の販売は必ず盛り上がるはずです。
マーベルが公式にNFTへの着手を表明 veveのプラットフォームから
参照: https://www.marvel.com/articles/gear/marvel-and-veve-collaborate-to-offer-digital-collectibles-experience-for-marvel-fans-worldwide
アメコミの巨人 マーベルが公式にNFTへの参入を表明しました。今年後半からVeVe DigitalCollectiblesアプリプラットフォームから入手できる公式のMarvelNFTデジタルグッズやデジタルコミックなどを購入できるようになります。veveはバットマンを擁するDCコミックなどの100以上のブランドと契約をしています。
既存の大型IPをうまく取り入れて、着々と駒をすすめているのがveveです。まだまだ日本では人気がでてきていませんが、海外では人気が上昇しているようです。現在は、見る限り3Dのアバター的なものをコレクションするだけですが、今回の発表を見る限り、デジタルコミックなど販売するNFTの形態をひろげていくことが想定されます。
Raribleが$14.2Mの資金調達をし Flow Blockchain上にマーケットプレースを展開
coindeskの報じた情報によるとRaribleがシリーズAとして$14.2Mの資金調達をし、その資金を活用してFlow Blockchain上にマーケットプレースを展開を行うことを表明しました。こちらが元記事(https://www.coindesk.com/nft-rarible-marketplace-series-a-14m-venrock-coinfund)
Flowは最近新しいニュースがありませんでした。NFT作成までサポートしたアート系NFTマーケットはFLOW上で大きく展開されておらずRaribleのFlowでの活躍は楽しみです。Ethereum L1以外でのNFTアートの作成の事例も増えてきており今後が楽しみです。
オリジナルニュース
- UVERworld TAKUYA∞さんNFTオークションが行われ3ETHで落札
- HARTi、NFT関連サービス「HARTi」の事業展開ビジョンに関してホワイトペーパーを公開
- コレクティブNFTのフロアプライス by Zeneca_33
他のメディアのニュース
コインポスト
- NFTは規制対象外、EU仮想通貨規制の改訂案で
- アメコミ大手のマーベル、初の公式NFTを提供へ
- Citiグループ、デジタル資産部門を設立 仮想通貨・NFTなど対象
- バイナンスNFT、本日ローンチへ アンディ・ウォーホル氏などの作品を競売
- Enjin(エンジン)、DeFiプロジェクト「Unbound Finance」へ投資──PolkadotのNFT専用チェーンに流動性提供を
- 中国アリペイ、NFT販売事業を開始
- NFT×JAZZコンサートで町おこしを、分散型クラウドファンディング「DAOLaunch」が支援
- Symbol基盤のNFTプラットフォーム「NEMBER ART」、メインネット版をローンチ
新しい経済
- CyberZとOEN、NFTプロデュース・販売事業へ参入
- 「Binance NFT」がローンチ、販売時エラーによるトラブルも
- デジタルアーティストBeeple、NFTベンチャー「WENEW」設立
- NFTプラットフォーム「ラリブル(Rarible)」約15.8億円調達、FLOWとの連携も
- NFTサッカーゲームSorare、ドイツ代表の選手カード発行
- アリババ、NFT事業開始か
- 人気ラッパーJay-ZのNFTが販売中止、レコード会社の法的申し立て受け
クリプトタイムズ
- マーベルNFTがリリース予定、Marvel EntertainmentとVeVeが提携
- Binanceが提供するNFTマーケットプレイス『Binance NFT』がリリース
- ガイコツNFT『Wicked Craniums』の二次流通取引ボリュームが5億円を超える
- Jay-Z(ジェイ・Z)アルバムNFTを勝手に売られそうになり、訴訟を起こす
テッククランチ
- NFTをもっと親しみやすいものに、販売・オークション可能なNFTマーケットプレイスRaribleが約15.8億円調達
- 暗号資産取引所コインチェックが国内初のIEOを7月1日提供開始、第1弾はハッシュパレット発行のPalette Token
コインデスク
Coin Telegraph(English)
- CointelegraphがBinanceで有名人のNFTチャリティーキャンペーンを開始
- マーベルは、公式のNFTが2022年までにVeVeマーケットプレイスで利用可能になることを明らかにしました
- Beepleが象徴的な「瞬間」を NFT化するプラットフォームを。 Time、Universal、Warnerと共に立ち上げる
- マーケットプレイスRaribleがCoinFund主導の1400万ドルの資金調達ラウンドを終了
- クロスオーバープロジェクトAavegotchiが「Gotchiverse」ライトペーパーをリリース
PLAY TO ENARN(English)
- 初のサマージャム・セール「The Sandbox」が3秒で完売
- ギルド・オブ・ガーディアンズ NFT 今夏発売予定
- イーサエモンがデセントランドでの建築コンペを開催へ
- 「Synergy of Serra」がSteamストアに登場
- 150,000ドルトーナメントのスタートを飾る「Cheap Cometh Spaceship NFTs」
- ウルトラゲームスのメインネット開設が間近に
- ドイツ Die Mannschaftが Sorareに登場
その他(English)
- 「Bored Ape Yacht Club」とは?なぜこのNFTが人気なのか(Dapp.com 英語記事)
- Wicked Craniums, Riot Racers, ArtBlocks(Zeneca_33 英語記事)
- NFTのシャザム効果について(Bankless)
- Beepleの新しいNFTプッシュ:スポーツとポップカルチャーの「アイコニック・モーメント」について(Decrypt 英語記事)
- RMRK:アートレゴの夜明けがやってきました!(PRLOG)
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ぜひTwitterのフォローお願いします。
こちら
編集後記
まだまだ黎明期のNFTだと思っていますが、アートや動画をNFTとして結びつけるだけでなく、コレクションにも人と人を繋ぐ場の提供のツールとなったり、歴史的瞬間(モーメント)刻むデジタル刻印となったりとNFTの有用な使い方の発見がなされ始めています。新しい発想でNFTの未来に臨んでいきたいですね。ほんとに毎週事象がすすんでいき、記事には困らない世界となっています。
免責事項: 本ニュースの情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について作者ならびに関係者は一切その責任を負いません。本ニュースはいかなる商品を勧誘するものでも、投資情報を提供するものでもありません
Comments are closed.