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週間 NFTニュース #19 2021/06/14

NFTによって現実世界との接続がリアルになってきました。このニュースでは1週間に起こったことをぎゅっとつめて、NFT関連ニュースをパパッと把握できるようにしました。こちらのツイッターアカウントで、リアルタイムでの情報発信もしています。フォローお願いします。

本記事では特定のNFTの購入を勧めません。紹介されたプロジェクトの安全性を保証するものではありません。スキャムとわかるものは言及しないようにしていきますが、プロジェクトの成功の可否や運営の失敗交代などで、スキャム化する可能性があります。投資するタイミングで、ご自身で調査いただき無理のない範囲での活動をおすすめします

 

プロダクト

DOGEの犬アイコンのベースとなった犬の写真のNFT化が、およそ4億円で落札されました。出品者と落札者の背景がまた面白い

参照: https://zora.co/kabosumama/3366

DOGEコインの柴犬のモデルとなったカボスのNFTがZora上で販売され、4000万ドルで落札されました。出品したのは飼い主のATSUKO SATOさんです。落札したのはNFTの共同購入で有名になりつつある PleasrDaoでした。

カボスは悪徳ブリーダーに育てられ廃られた厳しい出自を持っていました。SATOさんがそのカボスを救っています。SATOさんはネット上で有名になってしまった、カボスの画像を皆が私利私欲のために乱用していることに心を痛め今回のオークションの開催を決定しました。その売り上げは、動物愛護を行う団体への寄付を行うことを宣言しています。

落札した PleasrDAOはNFTの作品を共同購入するDAOとして生まれました。その始まりは、Uniswap V3のイメージ動画のNFTX*Y=Kを共同で落札するところから始まります。その後、スノーデンの作品の落札、Tor Onionの作品の落札などで特徴的な思想を持つ作品の落札を通して有名になってきました。そして今回、DOGEのカボスを落札してさらにその存在感を示したと言えます。オークションの競争相手のくじらもDAOの力には敵わず脱落しています。今後 DAO > くじらの構図が生まれてきているといえるのではないでしょうか?

せきぐちあいみさんの新作NFTはVR NFTに新しい道を開拓。作品は10ETH超えの落札となりました

参照: https://opensea.io/assets/0x337723b9526399a28c56a2e7c90fc33e3f56619f/6?locale=ja

せきぐちあいみさんの作品「Ever Changing Phoenix」がOpen seaで販売。6月11日に 11.5762ETH (約290万円)で落札されました。この作品は「Crypto Art Fes」で展示されていた作品です。

こちらの作品にはこれまでのVR NFT作品として史上初の試みが含まれています。データはIPFS上に格納されていますが、IPFS上にはビューワーと共に埋め込まれているのでそのままブラウザで鑑賞することができます。この技術は Conataを運営しているmekezooさんとなんでもトークンさんのサポートによって実現しているとのことです。

https://conata.mypinata.cloud/ipfs/QmciztvqwAsE2y8jBZaCVsyTLVDTvS3ZegaaZM5hxSCzzz/

一度上記のサイトをPC上のブラウザで訪問してください。マウス操作で動かすことができます。ただの動画の世界を超えました。

これまではOpenSeaなどの公式サイトでサポートされているビューワーによって動画だとmp4までの表現力が限界でした。VRといったものの表現には限界があります。今回、ブラウザで表示できるようにビューワー部分も埋め込んだことは画期的だと言えます。この方法はVR NFTの新しい世界を開くかもしれません。またこれまでになかったNFTの表現力を獲得する方法となると考えられます。

サザビーズのNFT作品のオークションシリーズが終了。CryptoPunksが13億円相当その他の作品も大好評で幕が閉じました

参照: https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2021/natively-digital-cryptopunk-7523/cryptopunk-7523

サザビーズが行ったNFTのオークションイベント Natively Digitalが終了しました。28のNFT作品が出品され、最高の価格で落札されたのは、CryptoPunksのエリアンで、13億円相当で落札されました。マスクをしているのが現在の世界状況を象徴している作品となっています。日本人のRYOJI IKEDA氏の作品は、$75,600(827万円)で落札されています。

今回の作品はとても見応えがありました。NFTの著名なアーティストだけでなく、IKEDA氏のようにNFT初出品をサザビーズがオファーを出し実現していました。$100k(3300万円)を超えた作品もCrypto Punks以外にもありました。2月にBeeple作品をクリスティーズがリリースしたあとしばらく、クリスティーズがリードしていた感がありましたが、今回のNFTリリースでは、ザザビーズの底力を見せた感があります。

Larva Labs CryptoPunks#7523 $11.75M 
Kevin McCoy Quantum $1.47M
Don Diablo INFINITE FUTURE $927k
Pak fate $528k
Robert Alice x Alethea AI iNFT // To the Young Artists of Cyberspace $478k
XCOPY NGM $378k
Matt Kane Meules after Claude Monet $214k
Larva Labs Autoglyph#177 $201k
Mad Dog Jones Visor $201k
Fvckrender SHIFT// $107k
OseanWorld DRAGON! $107k
Anna Ridler The Shell Record $100k

 

PerfumeがNFTを販売開始。ライゾマのサイトにてMatic支払いでのオークション。

参照:https://nft.rhizomatiks.com/items/nNLoM7eCRZ4cnrInFXGR

PerfumeがNFTの作品を6月11日より発売をしています。この作品の発売予告は Non-Fungible Tokyoでライゾマの真鍋大度さんが6月10日に口頭で発表して衝撃が世間にはしりました。こちらの作品はライゾマが持っている、NFT専用のサイトにて行われます。作品は、Matic NetworkでMint(NFT化)されMatic支払いのオークション方式となります。初回作品は6/18 21:00終了予定となっています。

PerfumeのNFT作品は環境にも配慮し、MaticネットワークでのNFT化したというコメントがありました。Perfumeさんのイメージを守るための施策だと思われます。

購入に関していうとMaticを用意してMaticネットワークでの支払い方式は、Ethereumのウオレットを触ったことない方にとっては、ハードルが高い行為だと思います。私のようなクリプト勢からするとこういう機会にぜひ、覚えて欲しいと思ったりもします。なにはともあれ高額の取引となることは想像されます。私も予算が見合えば参戦したいと考えています。

マルーン5 のNFT販売と同時にFun community DAOもはじまります

参照: https://www.yellowheart.io/index.html

日本でも人気のあるMaroon5がNFTを販売、同時にFanコミュニティーをDAO化することを発表しました。今回、使用されるNFTの販売所はYellow Heartとなります。各種のNFTは定価販売をされます。6月18日まで販売が行われます。

Yellow Heartは初めて聴く販売所でした。サイトを確認すると音楽だけでなく、ファンコミュニティの組成を専門にすすめていく機能があることが伺えます。チェーンはEthereumのLayer2をPoSで駆動させているものを使用していることが示されています。環境問題にとてもケアをしていることが随所に現れています。また、ファンコミュニティをDAO化するというのはどういうことでしょうか。この取り組みもとても楽しみです。

 

プラットフォーム

double jump.tokyo がNFT管理Walletを核とした SaaS N Suiteの提供を開始

double.jump tokyoが新たな事業を開始しました。NFTの事業者向けにWallet管理を核としたサービス群の提供となります。 秘密鍵管理の課題を解決するWalletをはじめとし、 企業がNFTコンテンツ・ビジネスをスピーディーに、 また効果的に行うために必要な仕組みをSaaSとして提供することといたしました。

私の所属するチームでも秘密鍵に関するトラブルがありました。つい先日のことです。そういったことから、チームでの秘密鍵の運用についてはとても難しいものを感じていました。

double jump.tokyoは長年NFTのビジネスに携わり、NFTや秘密鍵の運用経験を豊富に所持しています。その経験をSaaSとして外販することはとても素晴らしいと感じています。こういった経験や内製品を外販化するビジネスモデルは増えてきており、Amazon のAWS、EPICのUE4などがあります。私はとても社内開発の強化も図れる素晴らしい事業モデルだと思っています。

double jump.tokyoがスクウェア・エニックスのIPを用いたNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」でLINE Blockchainを採用

double jump.tokyo株式会社は株式会社スクウェア・エニックスとの共同開発によるNFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」に「LINE Blockchain」のNFTを採用することを決定し発表しました。

私はここでLine Blockchainを持ってきたことに驚きを感じました。海外におけるリーチについては若干の不安が残るのではないかと感じたからです。

ただ、ミリオンアーサーのファンの分布とLineのカバレージがうまく合っていればなくはないかなと感じてもいます。プレスリリースでも言及されていますが、UXに関してはLineを活用することで圧倒的な向上を図れるということ。その点も採用する要因として強かったのではないかと感じています。

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編集後記
今週開催された Non-Fungible Tokyoですが、皆さん参加されましたか?NFTの最前線で活躍する方々が登場し、最新のトピックスでディスカッションをしていました。私は、2日間ほぼ聴いていました。YouTubeにアーカイブされています。ぜひご視聴を

https://www.youtube.com/channel/UCjsJiH4obTzqK7OlY_Exlnw

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