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週間 NFTニュース #15 2021/05/17

NFTによって現実世界との接続がリアルになってきました。黎明期の高速な変化に置いていかれがちです。このニュースでは1週間に起こったことをぎゅっとつめて、NFT関連で何が起こったのかパパッと把握できるようにしました。

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本記事では特定のNFTの購入を勧めません。紹介されたプロジェクトの安全性を保証するものではありません。スキャムとわかるものは言及しないようにしていきますが、プロジェクトの成功の可否や運営の失敗交代などで、スキャム化する可能性があります。投資するタイミングで、ご自身で調査いただき無理のない範囲での活動をおすすめします

 

NFT Sales

箕輪厚介氏が出品した雑誌サウナランドの販売権が6.3ETH(276万円)で落札される

参照:https://nftoasis.io/saunaland/index.html

著名編集者の箕輪氏が仕掛けた自ら作成したサウナランドの版権をNFT化した商品のオークションが終了しました。落札したのはToshiaki Takase氏です。Takase氏は、落札後にサウナランドの版権を活用した活動を行うためにコミュニティの参加の呼びかけを開始しました。すでに、Discordには100名ほどの有志が参加しています。

版権をNFT化するというビジネスはNFTの一形態として期待されているものでした。これまでNFTArtをベースにした取り組みなどがありましたが、今回はリアル雑誌の版権となりNFTの世界を離れたビジネスにもつなげられます。また、作成したのは、インフルエンサーの箕輪氏ということで、援護射撃も期待できる体制です。どういった形で版権を活用するのか楽しみで仕方がありません。参加したい方はこちらのリンクからどうぞ(5/22でリンクの期限が切れます)

フィナンシェによる落札決定のツイート

クリスティーズのCryptoPunksのオークションが終了。総額16億円で落札される


Christiesオークションサイト

Christiesで開催された9つのCryptoPunksからなるコレクションは$16.9M(18億円超)で落札されました。

Beepleのオークションに続きChristiesは、NFTアートのオークションを成功に導きました。このコレクションは世界に9体しかないエイリアンのPunksの価値は特に高く、オークション前から高額の値がつくことが予想されていました。

コレクタブルNFTは現在苦戦を強いられています。値段はどんどん下がっていますが、CryptoPunksだけは市場価格がなかなかさがらない状態にあります。現在でも取引価格の平均は1千万円を超えた水準にあります。安いものでも500万円を超えた値段でのとりひきしか見当たりません。数少ないコレクションのコンテキストとアイデンティティとしての価値がみとめられているからでしょうか。

 

      参照: https://opensea.io/activity/cryptopunks

Christiesオークションサイト

ライゾマティクスが2点のNFTアートを出品


参照: https://nft.rhizomatiks.com/

Perfumeの演出などデジタルアート演出分野で有名なライゾマティクスが、NFTアートの作品を自社のプラットフォームにて販売した。NFTの販売は今回の販売で二度目となります。2点の作品は、OpenSeaでの取引データを用いたジェネレーティブアートです。オークションの結果、0.44ETH(16万円超), 0.32ETH(12万円超)で落札されました。

ライゾマのNFT販売は比較的ゲリラ的に行われることが多く私も気がついたら販売が開始していたという状態です。ライゾマのManabeさんのツイート(こちら)によると、今週も、NFT販売がありそうです。ファンのみなさんは下記のライゾマのサイトをチェックしてみては?
OpenSeaなどと違いこれまでのシステムでは時間になるときっかりとオークションが終了し最後の入札額はOpenSeaなどとは違ったゲームロジックで戦わねばなりません。戦略を練って臨みましょう。またPerfumeのNFT販売も予告だけが行われています。こちらも気になりますね。

https://nft.rhizomatiks.com/

ダークウエッブ用ブラウザのTor Projectが作成したNFT作品が500ETH(約2億円)で落札される

参照: https://foundation.app/torproject/dreaming-at-dusk-35855

ダークウエッブの閲覧用ブラウザで知られるTor Projectが最初のサイトの秘密鍵を持ちたいジェネレーティブアートをNFT化しFoundationにて販売した。その作品は500ETHの価格でPleasrDAOによって購入が行われました。

PleaerDAOは先日行われたエドワード・スノーデンのオークション作品も落札しています。Foundationも強い思想を持った組織、個人の作品を大体的に扱っており、Foundationの言論の自由に対する姿勢が窺われます。

Foundationのツイート
DeCryptの記事

 

Platform

クラウドソーシングによるNFT評価のためのプラットフォームUpshotOne が正式オープン

クラウドソーシングの力でNFTの価値付けを行う仕組みを備えた UpshotOneが正式オープンしました。評価者はサイトを訪問し並べられた2つのアートのどちらが価値が高いかを判断してクリックすることにより評価を行う仕組みとなっています。

市場予測の分野を模索していてUpshotが、問題を抱えているNFTの価値付けというアプリケーションに特化したのが今回の取り組みです。誠実な回答を行った回答者は$UPTによる報酬を受け取れる仕組みです。

単純な加算ではなく、ロジックにより誠実さを理論により導きだすバックグランドロジックが走っていますので悪戯に数をこなすだけでは報酬はもらえなさそうです。報酬は別にして、この仕組み多くのアートに触れることができますので、とても楽しい時間が過ごせます。アート好きな方はぜひお試しください。(https://app.upshot.io/

AvexのNFT事業基盤「A trust」と「Enjin Platform」が連携開始

Avexグループ会社、Avexテクノロジーが開発したデジタルコンテンツに証明書を付与し、真正性を持たせる基盤の「A trust」が、Enjinの「Enjin Platform」との連携を開始したことを公表しました。

「A trust」の経済圏で利用されることを主としたデジタルコンテンツ(NFT)を、Enjinのエコシステムへ移行することができ、世展開可能になる。つまり、これまで閉じた経済圏で展開していたコンテンツを「Enjin Marketplace」販売できるようになります。

AvexグループのNFT基盤はEnjinをゲートとしてEthereum圏へ出ていくことを決めたことになります。Enjinは自社でサイドチェーンを準備し、ガス問題への対応をおこなっており、NFTの運用のコストがさげられるメリットがありますのでそういったところが評価されたのかもしれません。

日本でもNFTのマーケットプレースは多く出てきましたが、音楽IPなど独自な展開を必要とするものの見知は溜まっていない状態です。Enjinを選んだ理由についてAvexさんに聞いてみたいものですね。

https://avexnet.jp/news/detail.php?id=1007523

Investment

アートの価値をブロックチェーンで支えるスタートバーン、京大・東大関連VCなどから11.2億円を調達

スタートバーンは物理的なアートに対するブロックチェーンを用いた証明やトラッキングを中心に事業を展開しているブロックチェーン企業です。今回、11.2億円を調達し事業の展開を強化していきます。

  1. アート作品の信頼性を守るためのブロックチェーン証明書「Cert.」の仕組み強化と国際的な普及を推進
  2. アートのためのブロックチェーンインフラ「Startrail」を応用して、次世代NFTのバックエンドシステムを提案
  3. ウェブメディア「Tokyo Art Beat」をアップデート

今回の資金調達でデジタルのみで構成されている、いわゆるNFTアートに対する取り扱いも強化するとのことです。リアルアートの事業を支えるために力をそそいできた、スタートバーンのさらなる事業展開が楽しみです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000016730.html

Amonica Brnds が95億円相当の資金調達

ブロックチェーンゲーム F1 Delta Timeやメタバース Sand Boxを展開するAmonica Brandsが、$88,888,888M(約$88M = 約95億円)の資金調達を行いました。投資家集団は既存金融の企業とブロックチェーン企業からなる連合体でした。

8が並んでいるのは中華圏で縁起の良いとされる8を持ってきたようです。交渉に余裕が感じられますね。100億円に迫る投資金額はNFT関連企業の投資額の中では、Dapper Labsの$250Mの資金調達の次に大きい案件です。NFT関連への投資は4月が件数としてはピークでしたが、引き続きゲーム系を中心に投資が継続されていることを感じています。

Amonica Brands PR

Axie のSky Mavisが 8億円相当の資金調達

Axieを展開するSky Mavisが$7.5Mの資金調達をしました。Axieはブロックチェーンゲームの中でもトップのユーザー数を誇り、デイリーのアクティブユーザーは4万人以上です。この資金調達によりSky Mavisはチームの強化を行いさらなる飛躍を成功させることに尽力します。

Axieはブロックチェーンゲームの黎明期からある歴史の長いゲームです。大奥のゲームが淘汰されましたが、Axieは生き抜き多くのアクティブユーザーを抱えるトップゲームにまで成長しました。戦略性と得られるリワードのバランスもよく世界的に人気のゲームです。

資金調達と同時期にフィリピンでAxieで糧を得ている人たちのドキュメンタリーが世界的に大きな反響を呼びました。文章ではCNBCのまとめで全体像をつかめますのでぜひ一度目をとおしてみてはいかがでしょうか。ドキュメンタリーのリンクはこちら

Axieの公式PR


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